円満退職のためにできること

一定年齢になっての転職は能力が勝負 社会構造自体が変化した日本において、転職やヘッドハンティングに応じることは、もはや普通に行なわれるべき常識と言えるかもしれません。
一企業に忠誠を尽くそうとして、いい話やスカウトがあっても断じて応じず、一図に勤めていたとしても、会社の側の都合で雇用契約を打ち切られる可能性もあります。
また、昨今の経済不況の中では、会社自体が消滅してしまうかもしれません。
しかし、いざ転職しようと思うと、そこにはクリアしなければならないいくつかの問題があります。
例えば、退職理由をどのように書けばいいのでしょうか。
どのような手順を踏むべきなのでしょうか。
会社を辞めるためには、礼儀として辞表を提出する必要があります。
たいていの場合、会社は受理してくれますが、万が一拒否されたとしても、やはり辞めることはそれほど難しくはありません。
実際のところ、会社は大勢の人で成り立っているので、自分ひとり抜けたところで、会社的にはそれほど問題ないと考えることができます。
ですから、あまり他の人に義理立てをする気持ちは持たなくてもいいでしょう。
辞表や退職止めは、細かいルールに従う必要はありません。
専用の書類や封筒も定められていませんので、自由に書くことができます。

上手な退職理由を見つける

現実の問題として、転職活動を続けていて、いい話に巡り合い、今の会社を退職することになれば、退職理由を伝える必要があります。
その場合、何を理由にすればいいのだろうか、と悩んでしまうのも当然でしょう。
たいていの場合、現状の待遇よりも、新しく働くことになる職場の方が魅力的であるなどの理由や、現在の会社に不満があるというのが、本当の退職理由になるかもしれませんが、そのようなことを正直に書き連ねる必要はありません。
辞表に記す退職理由はごくシンプルに「一身上の都合により」で構いません。
しかし、それで問題はないとはいえ、別の問題は、その理由では上司は納得してくれず、会社に残ることを勧められるかもしれないということです。
ここで大切なのは、退職理由は何でも取ってつけたようなものでいいので、退職するという意志が固いことを、はっきりと示すことです。
ここで、細かい話になりますが、実際のところ一般社員が提出するのは「退職願い」です。
それに対して、取締役などの役員が提出するのが、「辞表」になります。
ですから、厳密に礼儀などの点でしっかりしている会社へは、退職願という形で提出しましょう。
しっかりとした手順を踏んでおけば、あとあと非難されるようなことを避けることができます。

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